受忍限度

騒音は何を基準にしているのでしょう?

騒音測定器

騒音と一言で言っても、騒がしく感じる音やどんな音を不快に感じるのかは人によって異なりますが、一般的には被害が生じていれば違法ということではなく、被害が「社会生活上受忍すべき限度を超えている場合」に初めて違法であると判断されます。

騒音問題の原因

マンションは集合住宅であるので、隣近所に住んでいる方に配慮して生活することができない人、他人の生活音が耳に入るのが気になり、我慢できないという人は、残念ながらマンション居住には向いていません。マンションへ引っ越す際には、当然その点を理解しているはずなのですが、騒音問題に発展してしまうことが多々あるのは、壁の厚さなど建物の構造上の問題、マンション居住者間のコミュニケーション不足、フローリングの種類・重厚感による問題、近隣住民への配慮不足、生活時間帯の違い、自己中心的な考え方や行動などといったことが理由にあげられます。

騒音の基準値

一般的に、騒音に該当するかどうかの基準値については、平成10年に交付された環境庁の告示第64号(平成17年5月改正告示45号)に具体的に定められています。それによると、住宅地では昼間の騒音は「55デシベル以下」、夜間の騒音は「45デシベル以下」とされています。単位のデシベルは「dB」とも書き、通常は音の大きさ(音圧)を表します。環境庁によると、この騒音の基準は『生活環境を保全し、人の健康の保護に資する上で維持されることが望ましい環境基準』とされています。つまり、この基準値以上の騒音が発生すると、普通に生活していく上でも不都合が生じたり、健康的な生活ができない恐れが生じる、と考えて良いでしょう。

生活騒音の発生源

皆さんの毎日の生活の中では、いったいどのような騒音があるのでしょうか。まず、家庭用機器からは、「洗濯機」「掃除機」「乾燥機」などの家電製品から出る音があります。住宅設備から発生するものには「エアコン」「トイレの給排水」「お風呂」「ドアの開閉音」などがあります。音響機器から発生するものには、「テレビ」「ラジオ」「ステレオ」などの音があります。生活行動に伴う音には、「スリッパで歩く音」「電話の話し声」「飛び跳ねる音」などがあります。その他にも駐車場での車やバイクの空ぶかし音、ペットの鳴き声、風鈴の音などもあります。