騒音とマンション選び

床スラブの厚さ

フローリング

音環境を重視したマンション選びのポイントには、『床スラブの厚さ』があります。重衝撃音対策では梁の位置や梁に囲まれる面積にもよりますが、床スラブにの厚さが20センチ以上あるものを選ぶようしましょう。最近では騒音対策に力を入れているマンションも多く、スラブ厚が25センチのマンションや、高級マンションならスラブ厚が30センチ近くのマンションもあります。ここで注意したいのはボイドスラブという工法を取ったケースで、ボイドスラブ工法はコンクリートスラブの中に空洞があるため、通常の工法に比べて見た目のスラブが厚くなります。ですが見た目のスラブの厚さだけで遮音性が高いんだなと判断せず、具体的にどのくらいの遮音性能があるのか、どのような遮音対策がされているのか確認しましょう。

上下左右の間取り

マンションで気になる音には、足音以外に、台所や浴室、トイレといった水周りから出る音などが挙げられます。特に、水の流れる排水音が気になる方が多いようです。生活のスタイルによっては、お風呂に入る時間が深夜になってしまったり、夜遅くに洗濯機を回す時もあるかもしれません。そのため、自分が住む部屋の上下左右に接する部屋の間取りもチェックしておきましょう。自住戸の水周りに隣接して他住戸の寝室があると、排水音が響きやすいので、苦情が来る可能性も高くなります。自住戸の水周りの上下左右に、同じように隣戸の水周りがあるのが理想的です。

何階を選ぶか

マンションの1階には、住民専用の庭が設けられているものもあり、マンションに住みながらガーデニングといった庭いじりが楽しめる物件は非常に人気があります。一般的にマンションでは高層階の方が人気が高く、眺望の良さと開放感は、何にも代えられない大きな魅力のようです。しかし、子育て世代の方が住むのであれば、子供が原因の騒音で下階に迷惑を掛けない、気兼ねせずに専用庭で土いじりや外遊びのできる1階を選ぶという選択も良いのではないかと思います。1階なら下階に気を使わなくても良いですし、また、最上階なら上階からの騒音はありません。音の問題を第一に考える場合は、何階を選ぶかについてしっかり検討することをお勧めいたします。